母を観察?
第84章 母…思い出
「いや〜…羚くん、悪いね〜トキコ先生の原稿届けてもらって
後で、愛ちゃんに何かおごってもらうんだぞ〜!」
俺は、風邪で寝込んだ、担当の愛ちゃんの代わりに、母の原稿を出版社に届けに来た…
買い物ついでだし、母からおこずかいも貰ったし!別に…いいのだが…
しかし、初めて入る出版社のビル…緊張するし…
目の前の人は、編集長さんらしく…年配の…ダンディーな男性だ…
「羚くんは…中学生?だったかな?」
「はい、中一です。」
「そうか…
昔な、中学生から手紙を貰った事があるんだよ。
“自分は計り知れない妄想が止まらず、悩む事が多い!
でも、それを表に出してしまえば…人を傷つけ…法に触れる…
しかし、私はそれをクリアーする方法を見つけた!!!
私は、小説家になる!!!
妄想を表に出しても…許される…私はエロい作品を沢山、世に送り出す作家になります。
あなたも、もし…そうなら…作家になってください。もし、文才がないのなら、編集になりなさい!
貴方の、理想を作家に書かせるのです!!!”
みたいな内容だったかな?
凄い情熱的文章に感動して…今の私がここにいるんだよ…」
編集長…
母の手紙を
受け取った変質者は…
お前か〜…