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母を観察?

第10章 母…再び締め切り

―――――――――――…

「ただいま…」


『遅いよ!いままで何してたの?
何時だと思ってるの!?
不良か?不良なのか!
「けっ家なんてかったりーよ」ってか?喧嘩か?喧嘩なのか!?
グループでワイワイバイクだの車だの乗り回して「イエーイ!俺達風になるぜ〜」か?え?』






え?何?


後ろから父が母の頭を叩きます!


「羚はいままでスイミングだろーが…」


あっ!?あ〜って顔してるよ…



「羚、手荒いうがいしてこい。夕飯出来てるぞ」



父よ…完璧だな…






「つーか、何?いまの時代感じさせるヤンキー設定!」



『ポンタン、学ラン時代っすから…』


「ボンタンな…」



「つーか…知らねーし…」









『ゆとり世代め!!!』


「関係ないだろ」






どうやら…母の締め切りは乗り切ったようです…


で、帰りの遅い俺を心配してたみたいです…









プルルル、プルルル



「はい、朝生です。
妻ですか?いますよ…あ…はぁ…わかりました…伝えます…どーも…」



父が電話をゆっくりと起き…






「今日持って帰った原稿…エロたりないから、やり直しだって…エロ搾り出せってよ…」



『搾りでねーよ…
レモンやグレープフルーツじゃあるまいし…
〇〇酎ハイみたいに簡単に注文すんなや…』







母は…また、書斎に引きこもります…



おにぎり片手に…




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