
わたしたちの初恋
第1章 桜咲く
焦って謝ろうと上を向いてびっくりした。
「……っ…」
わたしがぶつかったのは、爽やかでとにかくカッコイイ男の子だった。
「…あの…、大丈夫だった?」
はっ!!
うっかり、見とれちゃってた…
「だ、だ、大丈夫ですっ!こっちこそ、ごめんなさいっ!よそ見してて…」
「ふはっ!大丈夫だよ、そんな一生懸命にならなくて…」
笑った顔…すごい、優しい顔してる…
「もー、咲希、しっかりしなよ?」
「弥生ちゃん、ごめんね?しっかりします…」
恥ずかしいな、こんな出会い方やだったなぁ…。
