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ー境界線ー

第1章 #1 出会い

ため息が出るような毎日

私たちは三日連続で再生紙をもらい

淡々と問題をとく

そしてその再生紙は回収され

やがてまた汚れて返ってくる

真っ赤なインクで丸印やばつ印が描かれた

再生紙がまた返ってくる

クラスが変わって一ヶ月

女子にはグループができた

花園 沙夜歌を中心とするグループが

私はそれにかかわからない

だってこれ以上

腐っていくのは嫌だもの

ちゃんと友達はいるし

いないわけじゃないんだから

グループんていらないよ

そんな私には友達という存在で

男子しかいなかった

出会ったのはクラスが変わって隣の席になってからだった

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