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「では、こちらです。」

「ひろっ！？」

「お手洗い、キッチン、浴室、洗面具などすべて揃っておりますのでご自由にお使いくださいませ。」

「あ、ありがと…ございます…」

「それでは、私はこれで失礼します。
と、その前に、自己紹介が遅れてしまいました。
氷室 冷太と申します。
ぼっちゃんの身の回りのお世話をさせて頂いております。
今回からはお嬢様もです。
わからないことがあったらそちらにある内線でお呼び下さい。」

「あ、は、はい、わ、私は」

「咲坂 鈴様。存じ上げております。
男性恐怖症でヲタク。
色々調べさせていただきました。
なので、何か困ったことがあればご相談下さい。
それでは、失礼します」


ばたん