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永遠(トワ)に愛す

第2章 …暗黙の掟…

 
 
 
「そんなこと…一度も思 ったことないよ
 ヴァンパイアも人間も ‥‥
 生きるために必要なこ とをしてるだけで…」 
「りん…
 お前は‥いい女だ…」 
「えっ…!?
 なっなに言ってっ」 
 
 
微笑む響夜に‥顔は真っ赤になり、恥ずかしそうに目を泳がせた。
 
そんなりんの頬に、大きな手がそっと触れた‥‥ 
 
 
「この汚れのない瞳も‥ 可愛い顔も‥体も…
 全てが愛おしい‥‥」 
「…響夜‥‥」
 
 響夜も‥あの頃と全く 変わらない…
 真っ直ぐな眼差しと‥ この温もり‥‥
 
 
「りん…
 今夜…お前を抱く」
 
 
 
聞こえそうなくらい胸が高鳴りだし‥頬に触れられていた手を、両手で包み込むように重ねた‥‥ 
 
 
「‥‥はい」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あっ…んっ‥‥ふっ‥ ‥‥」
 
 
 
月明かりだけが照らす部屋で…
ベッドの上には、裸のりんと‥その上に覆い被さっている、服を着たままの響夜‥‥
 
 
 
「りん…
 もっと‥声聞かせろ」 
 
 
唇は首筋から胸へ這っていき‥もう片方の胸を掴むように触れた―――
 
 
 
「…あっ‥‥あぁっ‥‥ はぁっ‥‥」
 
 ダメっ…
 気が遠くなっちゃうっ ‥‥
 
 
「俺の理性を飛ばすくら い‥いい声だ」
 
 
 
寸前で響夜の体は離れ‥Yシャツのボタンを引きちぎるように脱ぎ捨てた―――
 
細いが、筋肉の付いた逞しい腕…割れた腹筋…
モデルよりもスタイルが良く、思わず魅入ってしまうくらい綺麗だ‥‥
 
 
 
 響夜って‥思ってたよ りも筋肉質‥‥
 っていうか…完璧すぎ てっ‥‥
 
 
「りん…」
 
 
 
また覆い被さった響夜は、唇が触れそうなくらい顔を近づけた―――
 
その瞬間‥苦しい程胸を高鳴らせたりんは、体を強ばらせた‥‥
 
 
 
 
 

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