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本気の告白を君へ~出逢えた奇跡~

第14章 別れ…



あたしは走って家に帰った

ガチャンッ  バタッ

「ただいま…っ」

「姉ちゃん?
お帰り……って、どしたの!?」

佑人はあたしを見ると
驚いたように言った

「え…??」

「姉ちゃん…泣いて…」

「……ぁ」

そっか……泣きながら走って
きたんだっけ…

「どっか痛いの!?大丈夫っ??」

佑人は泣きそうな顔をしながら
聞いてきた

「ハハッ、大丈夫だよ…」

あたしは微笑んで
佑人の頭を撫でた

「…姉ちゃん」

ぎゅっ

佑人は抱き付いてきた

「俺さ…こんな性格だし…
素直になれないけど…。
姉ちゃんには感謝してるっ!!
俺を育ててくれたの…姉ちゃん
みたいなものだからっ…
俺がイジメられた時とか…
助けてくれたからっ。
俺、負けず嫌いだから…俺と
喧嘩した時もいつも姉ちゃんが
折れてくれて……
勉強も…教えてくれて…。
本当に感謝してるんだよっ!!?」

佑人はあたしに抱き付いて、
泣きながら叫びに近いような
声で言った

「ゆ…うと…っ?」

「俺…っ…助けてもらってばっかで…
姉ちゃんに何もしてあげてないっ…!!
こん…どはっ、俺が姉ちゃんを
助ける番なんだ…っ!!
辛い時は我慢しなくていいんだよ??
泣きたい時は泣けって…姉ちゃん
俺に言ってくれた…。
だから姉ちゃんも泣きたい時は
泣けよっ!!
俺が泣いてる時姉ちゃんが
そばにいてくれたみたいに…
姉ちゃんが泣いてる時はっ……


俺が……そばにいる…から…っ」


「…………ぷっ」

あたしは泣きながら笑った

「な…何笑ってんだよっ」

「だって…佑人がこんな事
言ったのっ、初めてでっ。
恋人かっつのっあははっ」

「………だって、本当の事だし…//」

「佑人……ありがとね…?」

「……ぅん…//」

佑人、本当にありがとう…

あんたは本当に自慢の弟だよ

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