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「いやいやいや、何で!?」

まだ転校生してきて２日しか
たってないのに!!

「ねぇ、雪乃…」

輝は急に真剣な顔になり

「…本当に俺の事、覚えてない?」

「え…??」

何でそんな悲しそうな顔するの…

あたし達…昨日が初対面でしょ…??

「俺、ずっと雪乃に会いた
かったんだよ…??
やっと戻って来れた…。
やっと雪乃に会えたのに…」

ずっと会いたかった…??

なんで…

あたし、輝と会った事なんて
あったっけ…??

「雪乃は覚えてないの…??」

………

知らない…

輝の事、あたしは知らない…

「ごめん…わからない…。
あたし輝とどっかで会った??」

「っ…………」

え…

「そ…っか…」

だから…なんでそんな
悲しい顔するの…ねぇ…

でも、ごめん…
本当に……わからないんだ…

「ごめんね」

「…うぅん、俺こそごめん…。
今考えれば…覚えてるはず
ないよね…、１０年前の事なんて…」

そう言って、輝は
教室から出ていった…

「１０年前……??」

なんでそんな前……