テキストサイズ

はぴねすっ!!!?

第17章 過去の断片




「......」



みんなが私の傷をみたまま何も発しない。



「ごめんね。まだ、ここまでしか言えないや。




口に出すのが



怖い。」





少し息が苦しい。あのときのお兄ちゃんの私を見る目。鋭い痛み。流れる血。



震えが始まる。




その時、晶がすっと立ち上がり腰の傷の前にしゃがんで下を向いてしまった私の顔をのぞきこむ。




「大丈夫だ。怖くない。俺らは怖くない。



よく頑張ったな。」



そしてそっと傷口にキスをした。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ