
はぴねすっ!!!?
第36章 素直じゃない直
そのあとも俺は順調に優勝した。
当時、最年少だったため、打倒、佐渡川!と俺を追う奴がたくさん増えた。
追われる苦しさ。
いったい俺はいつまで逃げ切れるんだろう。もし、優勝しなかったら、どんなダメージが来るだろうか。
俺をちやほやしている周りは消えるのか?期待してる人は、親は失望するのか?
毎回毎回、怖かった。
逃げているのは俺だけの鬼ごっこのようだった。
「......なーお!今回のテスト、どうだった?」
「ん?あー。98だよ。」
「......すげーな。」
「元気はどうだったんだよ?」
「......ひっみつー!」
「あ!おい!!!」
小学5年生の頃から、何となく元気がよそよそしくなった。
