
はぴねすっ!!!?
第9章 春の異変
「....ついたぞ。」
ホントだ。とてもきれいなホテル。いつもの私だったら飛んで喜んで小躍りし出すのに、今は全くそんな気になれない。
どんよりしながら車を降りようとしたとき
「....さっき。悪かったな。ごめん。手首痛かったろ?どんなにイライラしててもあれはやるべきじゃなかった。」
ほら、春はこんなにも優しい。
そのままさっさと行こうとした春の腕を引っ張った。
「うぉっ!!ど、どうしたつばきん?」
やっぱり春を、秋を助けたい。資格がなくても、助けるのが難しくても、支えになってあげたい。
「わ、わたしこそごめんね。手首も大丈夫だからね!あ、あと....
やっぱり私、まだ自分のこと、話せないんだ。ずるいよね。でも、最初みたいにみんなと関わりたくないってもう思えなくなっちゃったの!まだ出会って一週間もたってないから、そんなすぐ気が変わるのかって思うかもしんないけど....」
