3日間だけの夫婦生活
第1章 婚礼
「私はこの国を守る為に命を捨てても構わないと思ってるんですよ?早かれ遅かれ私の目的地は【死】なんです。そんな私と結婚した女性は可哀想ですよ!」
「だかな…これは…お前の両親の願いなんだよ…親は誰しも死に急ぐ大事な息子の子孫を残して行って貰いてぇーだよ…。お前の言い分も分からなくはないが…」
俺だって上官の言ってること良く分かる
分かってるのに…腑に落ちない。
「………。」
「まぁ…とりあえず明後日…俺と一緒にお前の実家に向かうからな…」
「明後日…?」
「善は急げって言うだろう?」
そう言って上官は俺の部屋を後にした。
何ってこった……。
以前から見合いの話はあったが、電報で直ぐに断りを入れていた。
だが今回は上官を使い見合いをさせようとするなんて。
俺じゃなくたって 腹が立つだろう。