テキストサイズ

ツンデレ彼女。

第5章 委員決め

「はい次長谷川ー」
「はっ、はい!」

教卓の前へ向かう。
みゆも目くばせしてくれた。

「えっ…と…は、長谷川美来ですっ。S中出身で、えっと、部活とかやってなかったけど、楽器弾くのはすごくすきです。あと、甘いものがすきなので、美味しいお店とかあったら教えてください…!よろしくお願いしますっ」

パチパチパチパチ。拍手が聞こえる。
よかった、無事終わった…。
席に着くと、賢人がお疲れ、と言ってくれた。
それだけであたしの口元は緩んでしまう。やばいかな…照。




自己紹介も終わり、次は委員決め。
委員は全部で7つ。
代表委員、風紀委員、文化委員、体育委員、図書委員、監査委員、そして宿泊研修実行委員。

何にしよう…。
みんなと仲良くなりたいし…実行委員かなあ。
でも大変そう〜、うーん

「美来なんかやんの?」
賢人が話しかけてくる。
「あー、うん。なんかやろうと思って…でもなににしようかな」
「ふーん」
どうせ賢人はやらないんでしょー笑
「あっあのさ…っ、実行委員どー思う?」
「いんじゃね?楽しそうじゃん」
「やっぱり?でも大変そうかなあって」
「そんなこと言ったら全部大変だよきっと。やりたいなら責任持ってやれよ」
そっか、そうだよね、やるならちゃんとやらなきゃ。



「委員やりたいやつ挙手ー!」
笠松先生が声をかけてもしーん。
賢人が視線を送ってくる。
やるのかやんねえのか、って言いたそうな顔してる笑。
どうしよう…、挙手してる人いないしやっちゃおうかな…。

「あの、はいっ、実行委員…やります」
すっと手を挙げる。
クラス全員がこっちを見てて、なんか辛い…w
「おお長谷川やってくれんのか!サンキューな!」

すると周りの男子から、美来ちゃんやるなら俺もやろうかな…一緒にやりたい…と言ったような声が聞こえる。
やだよそんな中途半端なやつと一緒になんかー!
周りがざわついてる中、

「俺も、実行委員やります」

えっ…隣から聞こえた一言。
ぴたっとざわつきは止む。

「はーあ?賢人なんもやんねえって言ってたじゃん!笑そんなに美来ちゃんと一緒にいたいのかよー!!」
「うっせえな、そんなんじゃねーよ///」

もしかして…照れてる……♡?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ