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順子は中学校近くのお寺の娘で、下に弟がいる、住職のお父さんは説教好きで、自分は苦手だったなぁ

順子の色気の秘密は所作(しょさ)にあった。

所作とは振る舞いや作法等をさすが、礼儀作法を学ぶ事らしい、詳しくは知らないけど、お寺の娘の彼女は仏事の作法、いわゆるお茶、生花等の所作を学んでいたらしい、その上弓道をやっていた。

すっと、背筋を伸ばして静々と歩く姿が美しい。
しゃがむ時の身体の動き、身のこなし、が綺麗だった。

自分はどうやらそれに惹かれたらしい。

泣く順子をなだめながら、カミングアウトのフォローをした。

「大丈夫だから、俺そんな事気にしないし、順子さえ良かったら俺と付き合ってくれよ」

成り行きとは恐ろしい、この時の自分の言葉は本心だったか、順子に対しての同情心からだったのかは自分自身解らなかったけど、流れるに身を任せるしかなかった。

涙を拭きながら順子が、
「本当に、私で良いの？」

「うん、順子さえ良かったら」
もう一度ニッコリ笑いながら答えた。

順子が、コックリと頷く、

「じゃぁ、これからよろしく」と言って握手をするため右手を差し出すと、彼女も右手を差し出して来てそっと自分の右手を握った。

柔らかい手だった。それに順子の左手がそっとそえられる。

そして、上目使いで、微笑んだ順子のその仕草だけで、


ハイ！



完全に自分は彼女に堕ちました


。ε-(´∀｀; )撃沈！