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この手を離さないで

第11章 第十一章 3年分の思い



急いで病院に駆けつけ、俺は手術室の前に立っていた。


ガラッ
扉が開き、沢山の医師の中から陽を見つけ飛びかかった。

「おい!さっきの電話どういう事だ?


柚希は…。

柚希は生きてんのか?」


「尚人…。」

なかなか、話そうとしない陽の肩を乱暴に揺する。


「なんだよっ…。何で話さないんだよ?


なぁっ、何とか言えよ!」



パシッ

陽を掴む俺の手を、他の医師が止めた



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