
この手を離さないで
第4章 第四章 約束
「俊さん、次4番テーブルお願いします。」
黒服が俺に近づき耳打ちしてきた
『ごめん、俺次入っちゃった!』
顔の前に両手を合わせてごめんのポーズをする。
「えー俊ちゃん行っちゃヤダぁ」
「さすが人気者は忙しいね」
『ほんとごめんね!
後でまた来るからそれまで「陽」と
楽しんでてよ』ニコッ
陽ってのは俺の後輩みたいなヤツでここのNo.7でカッコいいというよりはかわいいヤツで、年上の女性に人気がある。
黒服が陽を呼んできたみたいだ
「陽です
俊さんの代わりにはならないかもしれないですけど、俺、お姉さん達と話してみたいな」
陽が二人と打ち解けたあたりで俺は席を立った。
