
この手を離さないで
第4章 第四章 約束
「あ、そうだ!」
そう言って彼女は自分の鞄のなかを漁り始めた
煙草かなぁ?
が、俺の予想とは違い彼女はビニール袋を
俺の前にぶらつかせた。
「はい、これ
俊にあげる。」
『えっ?俺に?』
頭の中に?を沢山浮かべながら袋の中を見ると美味しそうなパンが入ってた
てか、何でパン?(笑)
「別に深い意味はないの!
仕事先でもらったんだけど、一人じゃ食べきれないし…。アンタひょろいから、ろくに食べたてないんじゃないかと思って…。」
『ひょろいとは失礼なヤツ』
まぁ確かに、朝はいつも食べないし昼はコンビニ弁当。
夜に至っては、仕事で酒と一緒に少し食べるぐらいだ。
わー、俺って不健康だな(笑)
