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この手を離さないで

第6章 第六章 柚希





「でもな柚希、あれからもう3年経ったんだよ

この3年、尚人を独り占め出来てもう満足だろ?





だから、そろそろ尚人の事
解放してやってくんねぇかな?」







…。





「んな事言っても今のお前には聞こえ無いもんな。



ごめん、無理言って。」






ふと、彼女を見ると
その閉じた瞳から涙が落ちていた。





嘘だろ?
柚希、俺の声聞こえてんのか…。








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