
この手を離さないで
第7章 第七章 待ってる
でもその日、俺は尚人との約束を守れなかったー。
夜…。
今日も相変わらず客が多い
「陽~今日アフターいい?」
甘ったるい声で俺を呼んだ客に俺は困ったフリをして答える。
「ごめんね
今日大事な約束があるから、また今度でいいかな?」
「その約束って私よりも大事なの?」
わー、めんどくせぇ女(笑)
俺が返答に困っているとマネージャーが俺を
呼んだ。
助かった~
そう思ったのも束の間、
「陽君、悪いけどアフターお願いね?
彼女のお父さん、うちの取引相手なんだよ」
マジかよ…。
約束あんのに!
結局、そのまま俺は約束を果たせなかった。
