テキストサイズ

この手を離さないで

第8章 第八章 迷い

陽side



今頃、尚人達は飯食ってるんだろーな。
窓の外に目を向けながらぼんやりと考えてみる。



渚ちゃん、尚人の事好きって言ってたし本当に真っ直ぐな子だな

逆にそこまで素直に言える彼女がうらやましい。

俺には…。


自分の気持ちを伝えるなんて、無理なことだから。



外から柚希に目線を変え、瞼にかかっている
前髪を優しく払ってやる



「尚人はみんなから愛されてるな
昔も今も



な?柚希」





ストーリーメニュー

TOPTOPへ