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この手を離さないで

第9章 第九章 幼なじみ



『居なくなってなんかねーよ』


え…。


『俺はここに、陽兄の隣にいんじゃん

いつでも会えるよ』


「尚人っ」

ギュッ

俺は尚人を抱きしめていた

何か、体が勝手に動いてたんだ。


『なっさけねぇなー
俺よりでけぇー癖に泣いてんじゃねーよ

本当に昔からかわっ…!

んっ…ふ、…!』


尚人の喋っていた口を自分の口で塞いだ。

舌をねじ込ませ尚人のに絡ませる

『や…。めっ…!
…っ、…よぅっ……っふ…。




何、…してんだよっ!』


やっと離した口は糸を引いていた。
尚人は何が起こったのかまだ理解できてないみたいだけど、肩で息をして顔が真っ赤だ。



『男相手に何してんだよ。


お前今日熱でもあんじゃねーの?』

俺よりも小さな尚人は上目遣いで見上げてくる




ギュッ…。





「熱なんかねーよ。



つか、もぅ離さねぇかんな」



やっと気付いた。
俺の本当の気持ち…。


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