
優しくしないで
第16章 私の一部
公園から帰った後…
家族会議をした
私と…愛美の進路について…
二人の人生を決める大きな分岐点…
愛美の進路変更…
と……
私の進路希望…
両親は……驚き…
沈黙が続いた…
私の進路に…
愛美も驚いていた
私が出した…答…
『私…就職する…』
『お姉ちゃん…就職って…』
私は……
…これが正しいのか…
…間違っているか…
解らない……
でも…
…愛美の未来を支えたいと思った
医学部へ行きたいと願うのは自由だが…
お金が…
かかると聞いた事がある…
私が…大学や短大…専門学校に通うお金を…
愛美に…愛美に使ってほしかった
「留美…今から就職って…」
『お父さん…遅いかも知れないけど…
関わりたい仕事があるの……ダメかな…』
「あなた…
…それでいいの?留美?」
『…私は…いままで、走る度に…お父さん、お母さん、愛美に応援してもらってきた
今度は…私が…応援する…』
