ダーリンは12歳年下〜遠恋の果てに〜
第10章 2001年:離婚
家の前の駐車場に夫が車を停める音。
聞く度に、殴られる!
そう思って怖くて仕方なかった。
その日もその音を聞いた途端、逃げ出したい程の恐怖を感じた。
だけど意外な事に玄関から入って来た夫は、なぜか弱々しい態度でした。
な…なによ…
気持ち悪い
そして、開口一番、
『どうしよう~???』
なんなのよっ!(-_-#)
『あのさぁ~……あの女がぁ~…あのさぁ~……』
『な…なに?』
『どうしよう…』
早く言えよ!(`Д´)
『妊娠したって言うんだけど…』
妊娠……
マジっすかぁ!!!
普通の妻ならここで発狂して怒り狂うか、相当ショックで手も付けられない状況になるでしょう。
でもあたしは…
やったぁ!
やったぁぁ~~!!!!!!
心の中で激しく喜んだ。
チャ――――ンス!
ここぞとばかりに、全て記入して準備万端の離婚届けを取り出してきて
『妊娠させたんだったら、ちゃんと責任取ってあげなきゃ~。
はい、これ書いて持ってきてね。』
そう言ってルンルン気分で手渡しました。