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会議室から恋。

第14章 2

「あの・・・。坂下さん・・・?」

左手にコーヒー、右手に坂下さんの左手。

「なに?」

少し前を歩く坂下さんに、置いて行かれないようについていく。

何事もないかの様に、普通に歩いていく。

「乗って」

坂下さんがレンタルしている車の助手席をあける。

「ありがとう」

車が走り出す。

「飲まないの?」

コーヒーを両手で握り、見つめていたあたしに問いかける。

「あ…。ありがとう。いただきます」

なかなかあかない缶に苦戦していると、隣から手がのび、缶をとられる。

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