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会議室から恋。

第10章 10

「ごめん!お待たせ」

2時間後、やっぱり間に合わなくて、走って駅についた。

「そんなに慌てなくても…」

「あれ?坂下さん、車?」

「あぁ。日本にいる間、少し不便だから、車レンタルしてるんだ」

たしかに、田舎だから、車ないと不便かな。

あたしは、意地で電車使ってるけど。

乗って、と、助手席のドアを開ける。

どこでも、紳士的な坂下さん。

そういえば、私服の坂下さんははじめてかもしれない。

やばい。

急に緊張してきちゃった。

急にお腹痛くなったりしたらどうしよう…。

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