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会議室から恋。

第10章 10

「わぁ!見て見て!めっちゃキレー!」

車でうとうとしかけたころ、坂下さんに声をかけられ、外を見た。

窓の外に広がる一面の海。

こんなにキレイな海を見たことがない。

結構、うちのほうから走ったかな。

いつも見てる海は、ほとんど黒くて。

こんなに透き通った海ははじめて。

坂下さんは、車を停めて、ドアロックを解除した。

その瞬間、あたしは飛び出した。

「坂下さん!はやく!」

ゆっくり車から降りてくる坂下さんに手を振る。

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