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飴と鞭の使い方

第4章 認識

あまりにも簡単にサインをされて拍子抜けした。
手間は省けたが少々つまらない。最初から従順なものなど退屈なだけだ。
見込み違いかと落胆するも、ある仮説が頭のをよぎる。もしかしてコイツ…


「服を脱げ」

契約書にサインした途端の命令。思わず固まる。

「聞こえなかったのか?全裸になれ」


奴隷に服は必要ないってことか!
それとも身体検査でもするきか?
でも急にそんなこと言われても出来るかよ!
いくら同性の前でも見られながらじゃさすがに恥ずい…

「いつまでじっとしている。あぁそれとも脱がせて欲しいのか?」
「やめろ!触んな、気色悪ぃ!」

仕方なくおずおずと服を脱いだ。

そんな俺を上から下までまじまじと見つめる。
「顔もそうだが体の方もなかなか綺麗だ」

ああそりゃどうも。
ありがとうござんした。何なんだコイツ本っ当に気持ち悪いな。

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