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飴と鞭の使い方

第7章 選択

小鳥のさえずりで目を覚ます。

倦怠感はあるものの、体の気持ち悪さは感じられない。むしろすっきりした様な気さえする。
恐らくあの後お風呂に入れてくれたのだろうと思った。

しかし、これはあくまでも体の方だけであって心の方はそうはいかない。整理なんてつくはずがない。

何故なら…まず、今この状況が受け入れられない。


把握出来る限りの自分の状態

・目隠しをされている
・両手は前で交差するように縛られている
・両足は揃えるように縛られている

唯一の救いは服を着ていることくらいか…

自由が利かないとこんなにも不安に思うのかと実感した。


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