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飴と鞭の使い方

第3章 契約

トントンとドアがノックされ、ガチャリと開ける音がする。

「おはよう。起きてるか?」
雪那が部屋に入ってくる。

気が重い。数時間前のこともあるが、まずその前に今はバイトの方が気がかりだ。無断欠勤という罪悪感。

それを察したのか
「バイトのことは心配するな。全て昨日付けで解雇してもらったから」

…コイツ今なんて言った?
俺クビ?無茶苦茶だ!

「大丈夫だ。たくさん働かせてやる」
不安よりも苛立ちが勝ってるんですがね…
「そんなことよりも、お前に紹介したいやつがいる」
苛立ちがピークに達する俺を余所に、別の男が入ってきた。

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