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ホストに恋

第29章 29


結婚式を一週間後に迎え拓哉も準備に追われていた

「拓哉!私結婚式の2日前にわ実家に戻るね!」

「わかった。」

「今日わ友達がパーティーしてくれるの。拓哉、時間あったら少し顔出してくれないかな!」

「わかった。」






配達を終え、着替えて亜衣の待つ会場に向かう…


しばらく走る…いつも通る道をゆっくり走る…

…ん?

橋の上に…誰かいる


脇に車を止め窓を開けた

淡い風が入ってくる…

橋の上を見つめる…




「………翔太?」


車を降りる拓哉。


橋に向かい一歩一歩近づく


「…………翔太?なのか?」


「拓哉!?」

慌てて拓哉に気付く


「なんで………」


「……結婚すんだって?」


招待状が握りしめられていた


「あぁ……一週間後に。」


「拓哉…今幸せ?」


「え?」


「心から幸せ?」


「俺もうすぐ結婚すんだよ、幸せに決まってるぢゃん。」

「それ…本心?」


「もちろん。」


「拓哉……俺…何もわからなくて、あの日あんなこと………俺、瀬戸とお前が……やっちまったと思って嫉妬して…………ごめんな…俺最低だ…ごめんな…」

土下座する翔太


「もう……いいんだ…終わったことだし…そんな風に思われた俺も悪い…だから…自分を責めるなよ…」


「拓哉…………俺………俺」


いきなり足に抱きついてくる翔太


「翔太…っ…いいから、もういいから」


「好きだ……っ…拓哉…っ…好きだ…」


「…翔太…?」


「拓哉…っ…俺…お前を忘れられない…どうしても無理……………」

「翔太……」


「拓哉……俺…お前が好きなんだ。」


……アレ…俺の…起ってる……

なんで……亜衣にわ…全く反応しないままなのに………


「翔太…翔太…っ」



気がつけば…翔太を抱きしめ唇を重ねていた…

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