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ホストに恋

第29章 29


2ヶ月が過ぎた

「翔太!!用意できたか!!」

拓哉が迎えに病院に来ていた

「早く帰ろ。」


「あぁ……でも…ほんとにいいのか…」

「母さんにも弟にも、話したし。大丈夫」

そして拓哉の実家に到着した


「翔太!!入って!!」


入ると母親が出てきた

「いらっしゃい。体大丈夫?」

「はい。しばらくお世話になります」

「うちわずっと居てくれていいのよ。」

「ありがとうございます」

上がって二階に上がると弟が部屋の前にいた


「ここ、使っていいから!!俺下の父さんの書斎に引っ越したし。」

「ありがと」

「いいえ、何か兄貴が二人できて嬉しい気分だし、書斎の方が広いし。」

そう言うと弟わにっこりしながら下に降りていった


「な!!心配いらなかったろ。」

「拓哉…さんきゅ」

ぎゅっと抱きついてくる翔太


「翔太…俺が今どんだけ嬉しいかわかる?」

「拓哉……」


お互いの唇が重なる。

「なぁ…拓哉…部屋…別々なのか?」

「翔太わ俺の部屋で俺とずっと一緒にいるの!!隣わ荷物置き場。」

「はぁ…良かった。」

「翔太って。変なとこ可愛いよな。」

「うっせ…」

「それより、勝手に連れて来たけど…お姉さん…大丈夫かな。」

「連絡しといたよ、アネキも喜んでたよ」

「それなら良かった。翔太わゆっくり体治して!!」

「うん、さんきゅ」




その日から翔太わ拓哉の家で暮らすことになった。

体もだいぶ良くなってきて、店も手伝い始めた。


「翔太くん。良かったら拓哉と一緒に店やってくれないかな。」

母親から突然言われる

「母さん!?…いきなりどうしたの?」

「拓哉……驚かないで聞いてね…母さん……もう長くないの………」

「……!?何…言ってんの……!!」

「母さん………ガンなの…すい臓ガン………先月先生に宣告されたの…もう…遅くて……」


「なんて…ことだ………嘘だろ…な!!もっと違う病院探そう!!な?」

「拓哉……落ち着いて…信哉のこと、頼んだわよ。ね…」

「そんな……信哉に…なんて言うんだよ…無理だよ…」

泣き止まない拓哉を翔太が抱きしめる…

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