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ホストに恋

第18章 18

「いらっしゃいませ!」
「瀬戸さま、お待ちしておりました」

「個室…いいか」

「はい、開いてますが…」

「太一呼んで!」

「はい」

個室で太一を待つ

「勇作~っ!!いらっしゃい!ちゅ」

「お。」

「今日から瑠衣も出てるんだ!!一緒でもいい?」

「あぁ」

「いらっしゃいませ、瀬戸さん、お久しぶりです」

「あぁ…もう、いいのかよ…ケツ…」

「はい…」

「ねぇねぇ…勇作…何飲む?」

「ビール」

「はぁい」

三人でしばらく話す

「ねぇ勇作、今度拓哉も連れてきてよ、みんなで飲もうよ」

「あいつわ、来ねえよ…」

「え~っ…なんでなんで…」

「あいつわ、マサミちゃ…彼女がいるから…」
「え…仲直りしたの?」

瑠衣の心が…音をたてた。

「ん、さっき会社の近くで2人見かけたんだ、」

「そか。良かったぁ…拓哉仲直りできたんだぁ!良かったね瑠衣」

ビクッとする瑠衣

「あぁ。」

…仲直り…?
会って何はなしたの?…タクヤ…別れたって言ってて…あの日泣いて俺のとこ来たんだよな
「俺…戻ります」

「瀬戸さん、ごゆっくり」

「あぁ。」

個室を出る。

携帯を取り出し拓哉に電話する

……出ない。

………拓哉。

……大丈夫かよ

……


「なぁ、太一…」

「なぁに勇作」

「今日アフターいいか?…疲れてる…」

「え…勇作、大丈夫?…熱わ?」

おでこを触る太一の手を取り抱きしめる。
「なぁ、太一」

「なぁに」

「店…辞めないか」

「え…?」

「…」

「勇作…どうしたの…」

「お前の面倒俺みるからさ…辞めてくれ」
「勇作?」

「なんで、お前、ホスト始めたんだ?」

「それわ……」

「金がいるのか?」

「うん……いる」

「なら、俺が毎月ちゃんと出してやる。だから俺んちで暮らそ」
「…できないよ、そんなこと」

「太一…」

「勇作わ、俺がホストしてるの嫌?」

「あぁ…嫌だな。」

「勇作…」

「帰るわ…」

個室を出て行く瀬戸

太一わ、追いかけることができなかった

瀬戸わ、店を後にした。

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