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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~

「嘘だよ、嘘。真戸那は何でもすぐに信じるのだから、まったく幼い頃から少しも変わらない。子どもの頃、よくそうやって、そなたをからかって泣かせてばかりいては、母上に叱られたものだ」
 でも、そなたが私の身を泣くほど心配してくれているのは嬉しい。
 と、王は心底嬉しそうに言う。

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