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「あぁ…えっとその…」


眉をかすかにひそめて切な気な顔をする総一坊っちゃん…



「総一様。みきさんは礼二先輩の…」



脇でずっとその様子を見ていた若村さんが私と総一坊っちゃんの間に入る。




「知っている！！」



とさっきの甘い声とは違い力強く叫ぶ総一坊っちゃんの声に身体がビクッとする。




「あ、あの総一坊っちゃん…」



「総一でいい!!!!」



また声をあらげて私の手を掴む力を強める。




えっ

総一でいいっていったって…



「そ、そんな、呼び捨てには出来ませんっ」


と身体を少し放して言うと、


総一坊っちゃんは今度は、私の腰を掴んでグッと身体を密着させた。