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この前、人を拾いました

第5章 ①―4 視られてる?見られた!

「私、明日も会社だから寝ます。おやすみ。」


呆れて私はリビングから出ようとした。


「えええ~もう寝ちゃうのか?寂しいぞ!!」


そういってレイは私のことを抱き締める。


もう、いつまでこの生活続くんだろう。

だんだんと虚しくなってきた。


「あのさ、あんたさ。」


私はレイに抱き締められながら静かに言った。


「なに?」


身体を離してニコっと笑うレイ。


もう騙されない。


「いつこの家からでるのよ。

迷惑なんだけど。」


私はそれだけ言って、自分の部屋と戻って行った。

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