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エンドレス

第17章 薫 ー 暗黒の中の光 ー

遅い夕食を終え、ふたりとも全裸で寝室のベッドに入る。

紗耶香が甘えるように薫に寄り添い、薫の左肩に頭を乗せて話を始めた。

「・・・薫さんに会えて、この半年は本当に楽しかった・・」

「私もですよ・・・紗耶香さんに呼ばれる日をいつも待っていましたから・・・」

「本当?・・・嬉しいわとても・・・」

「毎日男たちにしたくない事をさせられ・・・紗耶香さんと一緒にいる時だけが、今の私の心の支えになっていました・・・」

「・・・そんな事を言われたら・・・離したくなくなるじゃない・・・」

「ごめんなさい・・・」

「今だけ・・・私だけを愛してくれる?」

紗耶香が薫の肩から頭をあげて、じっと薫を見つめた。

「はい。・・大好きです・・・紗耶香さん・・・」

艶やかで形の整った紗耶香の唇にそっと唇を重ねた。

この半年間、紗耶香の存在は暗黒の中の一筋の光りだった・・・
唇を重ねながら、紗耶香との出会いから今日までの事を思い出していた。

愛しい・・・

紗耶香の身体を引き寄せ、包み込むように抱きしめた。

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