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時は戻り、現在・・・



久美の寝室・・・
薫の話を最後まで黙って聞いた。

「・・これが紗耶香さんとの全て・・ごめんねくみネェ・・・」

嫉妬に包まれもしたが、途中からは薫が話してくれた全てを受け止めていた。

「・・かおちゃん謝らないで・・紗耶香さんに会えたから、いまここにかおちゃんがいる・・・そうでしょ？」

「・・くみネェ・・」

「かおちゃんに前に進む希望を与えてくれたのね・・素敵な人に出会えたね・・・いつか私も会ってみたいな、紗耶香さんに。」

「・・・うん・・・くみネェ・・ありがと・・」

薫は久美に寄り添い、泣き出した。
久美は薫の頭をそっと抱き締めて両手で包んだ。