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愛の嵐

第41章 擬議×啼哭=縁成

《大野時間》

大「あのさ、お願いがあるんだ」
櫻「な~に~♪」

幸せそうな翔は惚けた顔を俺に向けた
あ~、もう我慢出来ない!

大「幸せを噛みしめてる所悪いんだけどさ」
櫻「ん?」
大「俺、まだだから・・・ベッド行こう」

意味を理解して見る見る顔を赤らめる
さっきは強引にシャツを引きちぎった奴に思えない
恥じらう姿はまるで処女だ
どっちが本当の翔だろうか?
それを確かめたい

櫻「な、何言ってんだよ!」
大「ダメ?」
櫻「だっ・・ダメ、じゃない」
大「そっか、良かった」

手を引いて俺の部屋に向かう
赤い顔のまま俯いて付いて来る
でも、いや、確かに口元が綻んでる
嫌じゃないんだと、俺に知らせて来た

大「さっきのはフライングだったし」
櫻「ごめん」
大「いいよ。だからさ、想いが一つになって改めて確かめたいんだ」
櫻「確かめる?何を?」

引き寄せて抱き締めた
翔の想いの深さを知った
たから次は・・

大「翔の全てが俺のもんだって確認させて」
櫻「うん・・どれだけ智でいっぱいか確かめて」

背中に回された腕に力が籠もった
俺も幸せを身体で感じている
もっと、もっと身体の全てで翔を感じたい
気付けば貪欲に、強欲に翔を求めていた

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