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愛の嵐

第22章 灼熱の嵐

《松本side》

冗談じゃなくってマジで震えてた
引くならさっきが最後だった
俺だって男だ
しかも思春期真っ只中
好きな人に帰りたくないって言われて黙って帰せるかよ

・・・・好きな人・・・・

松「あぁ、そっか!そうだったんだ」
相「何がそうなの?」

不思議そうな顔をして俺を見てる
あ、声に出してしまってたんだ
誰かのウッカリが移ったか?

松「あ~、なんだ、何でもないよ」
相「何でもなさそうなんだけど?」

何でグイグイ来るんだ?
からかわれた仕返しのつもりなのか?
今更手を繋いでる事が恥ずかしくなってきた
でも嬉しさも込み上げてくる

松「家に着いたら教えてやるよ」
相「本当に?絶対だよ!」
松「約束だ」
相「うん」

家に着くまで手は離さなかった
離したくなかったんだ
逃がしたくない
このまま俺の傍にいて欲しい
この愛しい程の想いを一人で抱えられない

カチャッ
ドアを開けて家に招き入れる
緊張なのか身体が熱い

相「お邪魔しま~・・~っ!」

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