テキストサイズ

占いの館【YES∞NO】

第7章 本能的縦列

私は…神田さんの目の前で、屈辱的な格好で資料を口で拾い続けた…



その間…神田さんは…


私を見下し、ブツブツと文句を言っていた…



悔しくて…時折…神田さんを睨み返す…



しかし、神田さんは…何食わぬ顔でその場をやり過ごす…



そして、ほとんど資料を口で片付けた頃に…


『じゃあ、また明日』


と言って…資料室から…


呆気なく出て行った…





私は、神田さんの出て行ったドアを睨み、拳まで握っていた…




唇は…資料室の重みや紙質で、カサカサ、ガサガサになり…少し血も滲んだ…


私は…残りの資料は手で集め…


資料室を出た…





社内は……

電気が全て消されており…



誰も居なかった……



ストーリーメニュー

TOPTOPへ