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占いの館【YES∞NO】

第9章 逆転セクハラ


私の…

胃の痛みは…無くなっていた…



大きく深呼吸をすると…



次長の吐き出した…淫靡な臭いと…


典子さんの…吹き出した潮の甘い香りが…混ざった…

何とも言えない臭いに…



口角が上がるのがわかった…





『ハァ、ハァ…森口さん…また…

………また…会える?』



意識が朦朧としている典子さんの声を背中に…





私は…黒いカーテンを出た…




――――――――――…






「…お仕置きは出来た?」



カーテンを抜けると…



アダムが微笑み…立っていた…



『ええ…スッキリしたわ。
典子さんには…悪いと思ったけど……

あの姿は……興奮したし……攻めてて…楽しかったわ…』




カーテンを振り返ったが…奥は真っ暗で…何も見えなかった…





典子さん……





「そう、スッキリしたのなら良かった。

じゃあ、最後に…
夏子さんに…僕からラッキーアイテムを教えてあげるね」




『ラッキーアイテム?』



アダムは笑いながら…ティーカップを指差し



「紅茶。
オレンジ・ジンジャーティー…

が、夏子さんのラッキーアイテムだよ!
香り、味…リラックスさせてくれるしね…」




私は…アダムの出してくれたオレンジ・ジンジャーティーを思い出していた…




『…リラックスしたい時は、それを飲むわね…

ありがとう…アダム』




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