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キミが好き!

第17章 黒い影

私は、見てられなくなり急いで屋上の階段を降りた。


「意味わかんない…」


自然に涙が出る。


「明?」


後ろから肩を触られた。


「桐島くん…うぇーん…」


私は、悲しくてつらすぎて涙か止まらない。



「どうした…?大丈夫か?」



「…桐島くん…なんで…いつもそんなに…私に優しくしてくれるの…」



私は、泣きながら話した。



「俺は、お前のこと本当に好きだから。」



「…ふふ…ありがとう…ねぇ?桐島くん…」


「ん?」


「私、春彦くんにフラれたのかな…」


「は?!あいつまた!」


「うんうん!違うの!私の親がまた仕組んだかもしれないの…」


「どういうことだよ?」


「西井財閥と中川財閥の、母親同士仲がいいの。だから、私の母親が春彦くんと付き合ってるのを調べて、西井財閥の娘、朱音ちゃんを転校させてきた。」



「その話と、なんか関係があるのか?」



「うん…実は…」



桐島くんに、さっきあったことを話した。


さすがに、桐島くんはビックリしてた。


「そっか…でも、大丈夫だって。俺が明を守るから。心配すんな。」



「桐島くん…でも、守るってどういうこと?」


「俺が、朱音と付き合う。その間に、親に説得したりするんだ。それなら、明心配ないだろ?」



ズキッ

なんだか、変な気持ちだった。


「でも…」


「心配ねーから。じゃあな、頑張れよ。」


なぜか、協力してくれる桐島くんが寂しく感じた。



「待って!あのさ…桐島くん…あの告白の返事…今度返すから…」



「いいよ。別に。振られたし!」



「え?」



「俺は、お前が幸せになれればそれでいいから。」



「桐島くん…でも…私…」


「じゃあな!!」



桐島くんは、教室の方向へ行ってしまった。

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