
刻々と…
第4章 距離
「やっぱり外でご飯食べるなら美味しいのがいいよね!」
「もちろん!」
「誰かと一緒なら余計美味しく感じるよね!
まぁ…相手による場合もあるけどさ!
弥生ちゃんとならカップラーメンでも美味しく食べれちゃうよ!」
ズキッ…
一緒にいる人…
(卓哉とは…いつもファミレスだった…
あたし…美味しいって思ってた…?)
ファミレスで
卓哉は仕事の話ばっかりで
私が思った事言うと不機嫌になって
すぐ話題変えて
だんだん自分の意見を言わないで
いつも
相づちだけを打っていくようになっていった
それって…楽しかったんだろうか?
嬉しかったんだろうか…?
