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刻々と…

第4章  距離





卓哉が


この曇った冬空の


届かないところに


いるように感じた





寒くて寒くて
卓哉に届く頃には

凍えてしまいそうで

結局辿り着けなくて



でも冬の空気はいつもどおり冷たいままで







でも…あたしの左手だけが…今温かい



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