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偶然からの必然

第1章 出会いは突然に…

それから彼とヤったことは忘れられない。

記憶に鮮明に残ってる…はずだった。



ヤってしまった記憶はあるのに、


思い出せないのだ。


彼の顔も

彼の声も

全部、全部…




表情は言葉として覚えているだけで、

実際どんな表情だったのか、分からない。



私の心残りはそれなのだ。





そんなことを考えながら、ボーッとして仕事をしていると、お客さんが来た。




カランコロンッ

「いらっしゃいま…!!!」


私は明るく挨拶をしようとしたが、それは出来なかった。




だってそこには、五年前に出会った彼がいたのだからー。

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