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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第44章 思い出

ナンパ野郎のコーヒー持って戻ってきた江っちゃん

「まさか橘が来るとはな‥」

橘の前にコーヒーを置いた

「江っちゃん?さっき知らないって言っただろ?嘘はいけないぜ(笑)嘘は災いの元だからな!」

それを言うなら口は災いの元だろ?先輩‥

けど知らないフリをした

「口だ」

小野寺さんまた余計な事を!!

「口?口って何だ?」

唇に指先当てて考える先輩
ヤバ‥かわいい

って異様な空気が漂う部屋で俺は何考えて

「日高?口って何?」

唇に指先当てたままのかわいい先輩が俺に向かって唇尖らせた

「口?口はお口♪先輩は少しお口チャックだよ?」

そんな先輩の指に指を重ねた俺

「チャックはズボンの前だろ!バカか!」

ここは可愛く素直に「うん♪」って言えば文句なしの100点満点なんだけどそうはいかない先輩

非常に残念です先輩‥

「で?何しに来たんだ?」

今から何が始まるんだ?

ハラハラドキドキしながらまた先輩と黙って見守る事にした

「俺は今‥隣にいる小野寺さんと‥」

シーンと静まり返える部屋

《何で黙るんだ?》

《先輩は先々行き過ぎなんだよっ!もう少し待てよ》

《ふーん‥》

「隣にいる小野寺って人と?」

だから‥俺は‥

小野寺さんがそっと握ってくれた手

「おっ小野寺さんと」

「だからなんだよ?(笑)」

ぎゅっと力の入る橘さんの堅く握られた拳を包み込んだ

「おっ小野寺さんと!付き合っているから江崎とはさようならしたい!ハァ‥ハァ‥」

い‥言‥えた。

「さっさようならしたい!ってナンパ野郎二股かけてたのかよ!?」

立ち上がった先輩が叫んだ

俺も二股かけていた教授と日高と‥。

「先輩っ!!ちょっ座れよ!バカ!」

「バカってんぐぅんっ!」

立ち上がった日高に口抑えられそのまままた座らされた

《なんだよっ!聞いただけだろっ離せよ!》

《先輩は少し黙ってろよ!みかん水いらないのか?!》

《‥‥‥‥‥》

指でお口チャックした先輩

「へー♪だったら証拠見せて見ろよ(笑)」

「証拠?」

「例えば‥俺とキスしたみたいに」

「江崎お前っ!!」

《キスって?ナンパ野郎とキスしたのか!》

《先輩みかん》

《‥‥‥‥‥…》

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