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　「男性恐怖症って言ったって恋くらいしなきゃダメだよ！　ただでさえ姫桜は可愛いのに男性恐怖症のせいで初恋すらしてないんだから」

　雪は私が男性恐怖症だということは知っている。
　
　私が男性恐怖症なのには理由がある。

　小学校の時。


　私は毎日雪と登校していた。

　でもある日の朝。
　
　雪は委員会だったため私は一人で登校した。

　登校中知らない男に頭を強く殴られ気絶してしまった。

　目が覚めると手足はキツくロープに縛られ見覚えのないビルにいた。

　私を誘拐した男は私に暴力を振るった。

　その時の傷は今も残っている。

　その後。

　警察が来て男は逮捕された。

　雪は涙を流しながら私に誤り母親は私を強く抱き締めた。

　その後から私は男性が近くにいるだけで震えがとまらなくなってしまった。