
従わない奴隷
第12章 ユウリと今野
車を飛ばして
姉貴の店に行くと
ユウリは
鏡の前に座っていた
「あら、ライキ
めずらしいじゃん
どうしたの?」
しらじらしい
姉貴だ
「こないだ頼まれたもん
持って来てやったんだよ」
そういって
俺は
姉貴の好きな
ホワイトビールが入った
紙袋を渡した
まぁ・・・
礼、みたいな。
「わぁ、さんきゅ~~
あ、今ね
偶然なんだけどさ
ユウリちゃん来てるわよ」
クサイ芝居だ
それから
姉貴は
ユウリの席まで行って
俺がいることを
伝えて
ユウリが
振り向いた
あっ
化粧
してる
