 
従わない奴隷
第12章 ユウリと今野
「そうだな
もう・・・
しねぇし
そんなこと
言わねぇよ、ユウリ
ごめんな?」
あ・・・
もう、しないって
また言ってる・・俺
ユウリは
大きく首を横にふって
多分
俺を許してくれた
「ライキさん・・・」
「ん?」
「解除・・・します・・」
「・・かしこまりました・・」
ユウリの肩から
手をはなし
俺は
その手を
ポケットにしまった
もう
ユウリに触れるのは
これで
最後かもしれない
そう思うと
胸の奥が
狭くなった
「おやすみなさい」
「鍵・・・かけろよ?」
「・・・はい」
「ユウリ」
「?」
「酒・・・
・・今度、酒持ってくるよ」
「はい」
 
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