【夢小説】イケメン王宮 ユーリ
第2章 葛藤
(ルイ様は月花様の事が……)
ドクンドクンと胸の鼓動が鳴り響く。
その響きを確かめるように、
握りしめた拳を胸元に置いた。
(さっきのジル様の言葉……)
目を閉じるとジルの言葉が脳裏に甦る。
“貴方がいずれシュタインに戻るつもりであればプリンセスには他の選択肢を考えていただくしかありません”
“他の候補を選んでいただくということに
なりますね”
「……っ」
窓に額を押し付け、目を細める。
(本当は……わかってる……)
(自分がどうしたいか……
どうなりたいかなんて………)
(答えはとっくに出ているんだ……)
ユーリは苦しそうな顔を浮かべると、
今来た廊下に目線を向け、
執務室へと続く廊下を戻っていった……。
第2章 葛藤 END
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